独我論

快楽主義のこころ

私が思うに、快楽主義のこころを一言で言えば、独我論である。独我論をとるならば、倫理観としては必然的に(広義の)快楽主義をとらざるを得ない。対して、快楽主義をとるからと言って独我論をとる必然性はないが、快楽主義を支持する直観はやはりどこか独…

独我論と他者実在論はいかに両立するか

独我論と他者実在論、利己主義と道徳性はしばしば対立するものだと考えられている。しかし私の中では、それぞれが異なるレベルで両立している。それがいかに可能かを以下で説明したい。 1.素朴独我論 全ての実在は経験である。例えば、知覚はもちろん、認…

私の独我論について

我々は、他者の存在を信じて疑わない。確かに身体という物体としては、他人の存在は疑いようもなく知覚される。ただ、我々は単に物体としてではなく、意識を持ち経験をする者としても他人の存在を信じる。 しかし、経験する他者や他者の経験は、経験の中に見…