その他
我々は、しばしば「普遍」と「一般」を混同する。たしかに、どちらもすべてについて成り立つという意味では共通している。しかし、両者には大きな違いがある。日本では前者の普遍性が軽視され、一般性が追求されることが多いが、それは個人にとっても社会に…
1.思考は私にとって快楽である 世の人には、思考が嫌いな人も多いようである。彼らは思考をもっぱら日常生活に成果を還元するための手段とみなすようである。対して、私は思考すること自体が好きであり、思考で得られる結果とは関係なくその過程が好きなの…
1.実践の世界と理論の世界 これから、以下の記事で紹介した概念(第一次、二次現実)を再定義してみようと思う。 知的反省 - 思考の断片 我々の経験する世界は単層的なものではなく、抽象度の階梯のある多層的なものだとお思う。例えば、食べ物を食べたり…
『思考の整理学』 https://www.amazon.co.jp/dp/4480020470/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_DmVdzb1QF7XAN 上の名著を読んでみたところ、大いに示唆を受けるとともに、これまでの自分の知的態度に対する反省を促された。以下ではその詳細について述べたいと思う。まず…
ちょうど一年前、会社の朝礼のスピーチで述べようとしたことをまとめなおしてみる。残念ながら、ちょうど発表しようとしたときにスピーチが廃止され、実際に発表することはなかったのだが。 最近、私は中国古代の思想家荘子に傾倒している。彼は中国の春秋戦…
私は一般的に無益と思われることをよく考える。一般的に皆が考えるのは、仕事や生活のどちらかを問わず、日常を要領よく生きるためには何をすればいいか、つまり「どのように」(how)の問題である。しかし、どのように行うかを問う前提となるのがなぜ行うの…
私が経験という言葉で言い表すのは、一般に心、もしくは精神と呼ばれる場で生じる全ての出来事である。 知覚はもちろん、認識、想像、感情、思考などの精神的活動、およびこれらの対象(客観、イメージ、好き嫌い、命題、言葉)全てが経験というカテゴリーに…
分かりやすい文章には、読者にとっての伝達効率や精度が良いという、特にビジネスに有用な長所がある一方で、没個性である、考える過程の楽しさを無視しているという書き手軽視の短所もある。 しかしこの短所は認識されず、巷ではビジネス以外の場面、例えば…